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会場はデジタルコンテンツエクスポの会場のひとつ、日本科学未来館ホールでした。告知記事で入館料は必要かもと書きましたが間違い。行ってみたらエキスポエリアは無料。試合会場は最新3Dデジタル技術を展示するブースの奥にありました。


ゲーム観戦を目的とした人は少なかったようですが、家族連れやカップルなど、他のブースの来場者が立ち寄っていました。Ｅスポーツの良いアピールになったと思います。


決勝戦を戦う板橋ザンギエフ選手vsふ〜ど選手。実はこの二人、昨年のWCG日本予選決勝戦でも戦っています。昨年の勝者は板橋ザンギエフ選手でした。

試合は下位トーナメントに比べて投げ技派手な場面が少なく、両者が慎重に間合いを取っていることが解ります。観戦者にとっては地味に映りますが、ここは詳しい人が説明してあげて、初めての観客の緊張感を高めたいところ。


試合終了後の握手。ゲーム大会とＥスポーツの違いを決定づける場面です。だけど今年はカメラマンに要求されないと握手しない選手が多くて残念。選手に対する説明が足りなかったのか、Ｅスポーツという認識が薄いのか……。

ま、そんな話はおいといて、板橋ザンギエフ選手の話だと、壁のあるステージが多く、土俵際でポジションチェンジして押し出すというテクニックが使えなかったとのこと。

イタザンの得意なキャラは舜帝（シュン・ディ）。このキャラクターはプレイ中に酒を飲み、飲めば飲むほど強くなるという性格です。酒を飲むためには相手との間合いを取る必要があり、間合いを取れば必然的にリングの縁へ下がります。

相手も追ってくる。そこで急に立ち位置を変えて蹴り出すというテクニックを使いたい。しかしフェンスや壁のあるステージではその手が使えないというわけです。

対するふ〜ど選手(リオン・ラファール)は、不意に交わされることなく壁際に追いつめます。相手に酒を飲ます間を与えず、飲まれても醒ます。大技に頼らず、コツコツとダメージを与え続けての勝利でした。小さなダメージをコンスタントに与え続ける。これは根気と精神力が試される勝負です。頑張りました。

大技がなく観客の盛り上がりには欠けてしまいましたが、実は玄人好みの良い試合でした。観戦するときは、その種目に詳しい仲間を入れたグループで行くといいかもしれませんね。